上野の国立西洋美術館レンブラントを見てきた。版画がメインの展示でかなり見ごたえあり。緻密で暗い版画をなめるように見て(ほんとうに、よーく見ないと何が描いてあるのかわからないものが結構ある)、いちばん気になったのはライオンとラクダでした。おそらく本人は実物を見たことがないんだろうな、というような、ちょっと残念感満載でぶさかわ。あとうんこしてる犬がいる版画がありました(よく見るとちゃんとうんこも彫ってあります)。気に入ったのでポストカードを買いました。
 そのあとは、スカイツリーを見に行って、完成していない建造物を見にくる人々がこんなに多いのかと驚いたりしました。自分もだけど。すごい高かったです。日頃目にすることがないので、異様に感じるほど。スカイツリーペーパークラフト買えばよかったな。

 せっかくなので、久しぶりに書いてみる。
 地震後に思いだしていたのは、1995年のことだった。テレビを見続けていた1年だった。今回は早々にテレビは消した。真夜中に何度も何度も流れる、津波や、流される町や、火を吹く家の映像は、何のためなのかわからないのに見なくてはいけないような力を持っていて、おそろしかった。東京には日常が戻ってきてはいるけど、何度も何度も揺れたときのことを思い出すし、その程度のことでこんな怖さなら、震源地に近い地域の人たちはどんな思いをしたのか、どんな思いをしつづけているのか、考えてみてもとても追いつけない。
 変わらず本が読める生活であることに感謝したい。

 担当分野的に1年でいちばん気を張る季節ですが、去年なにがあったかなあ、と考えてみてもさっぱり思いだせず。何か忙しかったような記憶しかありません。異動でてんやわんやだったんですね。今年はたいへんたのしく夏の文庫を展開しました。それというのも、店が広くて、スペースがあまって困るほどだからなのです。素敵。ひととおり展開したので、今後は売れ行きをにやにやしたり気を揉んだりしながら見守りつつ、微調整をくりかえすひとつきとすこしです。とりあえずは、ビールでかんぱい。

 みんな知らないのかもしれないけど、文芸誌の刷り部数ってかなり少ないから、注意してないとすぐ配本ゼロになっちゃうんだ。あと出版社がパブうったり中の人がツイートしたりしてても、注文の電話をかけると重版未定なんて言われることは腐るほどあるんだ。あと搬入日と発売日は違うんだ。今更レスポのムックを聞かれてもないものはないんだ。乱丁落丁は書店じゃなくて出版社に連絡してほしいんだ。光文社の営業なんて会ったことがないのは何でなんだ。アルバイト全員が塩野七生の名前すら知らないのは何でなんだ。


 しごとにつかれてます。

 誤字脱字の多い人って、たいがい人の話を聞かないタイプ。あと、猫はこたつで丸くならない。あったかいので、だらんとしてる。というのが、最近気づいたこと。ショーン・ウィルシーの『ああ、なんて素晴らしい』を読んでますが、冒頭数十ページですでに別世界すぎて目眩。35歳で自伝書いちゃうわけだ。

 そういえば、手帳持ちたい欲に勝てず、今年も文庫手帳を買ってしまいました。とりあえずまだ使ってる(当たり前)。減量中なので、体重を記録したり。あと仕事のかんたんなメモ。1年間使わなくても、文庫手帳なら惜しくない。という考え方がいけないのか。
 ちなみに以前の体重に戻るまで禁酒。でも今日はお世話になった社員さんの送別会だから飲んじゃうよ。