『ポケットから出てきたミステリー』読了。1時頃就寝。8時起床。2度寝の危機を乗り越え出勤。付録かけ+カバー折の単純作業日。付録って、書店員がちまちまちまちま組んでるんですよ、お客様は知らないだろうけど。分厚い女性誌に輪ゴムかけようとすると、輪ゴムがぴっちーんて切れてすごく痛いんですよ。今日BAILAを何度投げつけようと思ったことか。カルティエの時計とかどうでもいい、つーか最初から閉じ込んでおけ!もう!社割で、祖母に頼まれた書道の本を購入して帰宅。
 川上弘美の『古道具屋中野商店』を読み始める。男が上に乗っているのが文鎮みたいに思える、みたいなせりふに行き当たって、をを、と思う。川上弘美って、年季入ってるなあ。あの人みたいなことを、20代くらいの若者が書いたら、すごく苛々するんじゃないか、と思うから。
 小説を読みながら、その小説のテーマや人物やあるいは伏線などについて考える、ことはほとんどない。大体読みながら、気づいている、のだと思う。事件の犯人から、心の機微まで、うまく「気づかせてくれる」のが、良い小説なのかも。少なくとも、自分にとっては。