2009-01-01から1年間の記事一覧

川上未映子の『ヘヴン』を読んだ。えらく美しい小説で、読みながら絲山秋子と村上春樹を思い出したりした。ところで美しい小説っていったい何なのか。ということを読み終わってからしばらく考えたけれども、よくわからない。

どうやら注ぎながら飲むのが好きみたいだ。瓶ビールを飲んでいるときに気がついた。日本酒も、グラスとか升とかで飲むよりは、徳利とお猪口のほうがうれしい。ビールだってほんとうは生ビールのほうが上なんだろうけれども、瓶ビールを手酌で飲むほうが気楽…

毎年悩むのが面倒で、もう筑摩の文庫手帳でいいんじゃないかと思うが、昨年そう思って買った文庫手帳を今は当然のように使っていないことや、もし手帳を持っていたとして今日書くことは、鼻血ビール泥酔、で終わりであることなどを思うと、自分は手帳に値す…

休日なら日のあるうちから飲みはじめる。以前読んだ石持浅海の『Rのつく月には気をつけよう』という連作短編集に、チキンラーメンをくだいてビールのつまみにする話があったな、と思いだして、せっかくなのでやってみる。こどものころにやってみたかった、い…

JRがすべて止まり、改札前でホームへの入場規制をしているような状況で、1時間の遅刻で済んだ(しかも満員電車に乗らずに)自分は、ラッキーだった。しかしこんな日でもそれなりにお客さんが来ることに驚く。どんなにいい気候でも出かけるのを億劫に思ってし…

ビールを飲めるようになった。どっち向きかわからないけれど、またひとつ大人になってしまったようで。まだ飲み始めたばかりなので、特に好みはなく、というかどういう銘柄があるのかもよく知らない。しかしビールが選択肢に入ると、格段に視野が広がるな!

来月異動することになり、ぼちぼち引き継ぎや準備などが始まった。異動先は新店なので、しばらくは仕事漬けにならざるをえない。あと1ヶ月しかないので、ぼちぼちとか言っている場合ではないのだが。まだ何もやってないのに金曜日までに発注終わらせないとい…

夏の文庫は一段落して通常の忙しさに戻る。暑くなったせいかだるさが抜けず。朝書籍の検品していたら、「1968(上)」という宛て紙のついた箱があり、束でくるとは一体何なんだ、と開けてみたら小熊英二だった。相変わらずのボリューム感。売れるとイイデスネ…

雨の日は己の心の狭さを痛感する。混み合った駅の連絡通路で傘を振って歩く人とか、電車の中で傘を巻いてない人とか、傘を入れるビニール袋が落ちてもそのまま行っちゃう人とか、ああもうゆるせない!そしてそんなちまちましたことを気にしている自分がいち…

国文學の増刊号が高くて買えない……。発売日からずっと取り置き棚に入れっぱなし……(ほんとうは禁止されてます)。 鹿島田真希の『ゼロの王国』を読む。最後のへんでうっかり感動してしまう。下敷きにされている『白痴』も読んだことがないので読んだらいいと…

『1Q84』の1と2を読み終える。この後、おそらく3と4が出るのだと思う。この本のことは誰とも話したくない。これから先もずっと何度も読むことにはなるだろうけれど。

ここ数日、体調が悪かったり仕事の苛々を引きずっていたりで本があまり読めなかったので、今日はそれを取り戻すようにごくごくと読む。多和田葉子の『ボルドーの義兄』とアラン・ベネットの『やんごとなき読者』がおもしろかった。次は、『ユダヤ警官同盟』…

数カ月の店頭でのお勤めを終え、我が家へ移籍させた新潮文庫のぬいぐるみを見て思うことは、なぜこれほどまでに生き延びづらそうなカラーリングなのだパンダは、ということです。数年前に芽生えたパンダ愛を着々と育んでいる自分ですが、根本的な存在に対す…

われわれは、という言葉が便利に感じられて戸惑う。以前嫌がっていたものに心地よさを覚えることはいつもむずがゆく、なんてとおいところにきてしまったんだろう、とひとごとのように思うばかりだ。歩いてきたのは自分なのに。われわれ、は、わたし、ではな…

踏んだり蹴ったりのしょっぱい一日。というか、踏んだり蹴ったり、は、踏まれたり蹴られたり、のほうが気分として正しいようなかんじね。でも、踏まれたり蹴られたり、は聞いただけで涙が出そうな切なさをかもしだすね。

何ヶ月かぶりに煙草を吸う。時々吸うほうがうまく感じる。お酒は毎日飲んだほうがうまく感じる。というのはやはり依存度の問題なのか。今日は生鮭に片栗粉つけて揚げたのを、長葱とポン酢で食べました。あと納豆オムレツ。に日本酒。だいたいそういう、いい…

ちぎっては投げちぎっては投げ、という感じでブルドーザーのように本を読んでいます。パソコンが壊れました。適切な言葉を持たない自分にがっかりしてます。そんな日常。 早川書房の新しい叢書のラインナップに木下古栗が入っていて楽しみすぎる。早川さんと…

本の話が書いてある本が好きだ。とりわけ文芸時評が好きだ。あとなんか帰りの電車の中でとてもいいことを思いついたけれど忘れてしまった。酔っ払いだから。

中学生の業務体験を面倒見中。本屋に来るような子はたいていおとなしい感じで特に手もかからないのだが、それでも疲れることは疲れる。今日やったことを書くプリントをちらりと見たら、文庫置き場、と書いてあって膝から崩れ落ちそうになる。いや確かに置い…