2006年睡魔の旅。
 ガラにもなく早起きして(8時台ですけど)、髪の毛を切りに出かける。待ち時間に絲山秋子『絲的メイソウ』を読む。本の雑誌もすみずみまで読む。本の雑誌って待ち時間にいいよね。帰り道、虹を見た。『マルドゥック・ヴェロシティ 1』は1/3ほど。久々にウブカタだー。
 新人賞受賞作なんかを読んでいると、非常に無邪気だ、と思う。無邪気な雑さと、無邪気な思い切りの良さに、ほとんど憎悪さえ感じる。こんな程度のもので自足して人に読ませようと思うなんて正気を疑う、とか。
 まあでも、そのほかのことでも日々他人の正気を疑って生きているわけですから(頭があったらそんなことするわけない、と思うようなことを平気でするような人がいる)、小説に限った話ではなく、さらにいえば他人に限った話でもありません。自分自身が正気を疑われるようなことばかりしているわけですからね。ああ、世界がなくなってしまえばいいのに。