今日は保坂和志石川忠司の話を聞いてきた。こういう形式のトークイベントに行くといつも思うのだけれど、人は何て他の人の話を聞いていないのだろう。若干入り組んだことに関する理解ではなく、ごくごく単純な、発言者の取り違えや、単語の意味の取り違え(話をきちんと聞いていれば間違えるはずのないこと)をしたまま、質疑応答の時間で手をあげる人が、多くはないが確実に毎回いる。そういう人は、自分の中でつくった物語や文脈に合うかたちでしか話を聞けないのだろう。例え自分が敬愛している人が話していることであろうとも。
 問題を作るのがいちばん難しいのだ、と自戒を込めて思う。