昨日は明け方まで本を読んでいて、起きたのは13時近く。真夜中は静かで冷たくて本を読むにはちょうどいい。たまに猫を起こして撮影会したりして。『バスジャック』および『文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ! (ヴィレッジブックス)』を読了。『くじ (異色作家短篇集 12)』を読みつつ就寝した。『くじ』は図書館で何の気なしにリクエストをしたら、最近出ているやつじゃなくて古いほうのが届いてびっくりしてしまった。いくつか読んだ限りでは、オチらしいオチをつけずに余韻を残すタイプの短編であるらしい。オチない小説は好きです。『バスジャック』は『となり町戦争』よりずっとおもしろかった。悪くない。人にすすめた『小説伝 (福武文庫)』をおもしろく読んでくれたようなので、久しぶりに『電話男 (福武文庫)』を本棚から出して読む。小林恭二の『小説伝』『電話男』『ゼウスガーデン衰亡史』は小学生の頃に買ってそれ以来何度も何度も読んでいるけれど、何度読んでも飽きない。『電話男』読んでいて、U研ってここからとったのか?と思ったけどそんなことないですよね。略したらU研だからU研なんだよね。
 夕食は祖母が持ってきた崎陽軒のしゅうまいだった。最近グリーンピースを食べられるようになった自分が喜ばしい。嫌いな食べ物を克服するというのは、かなりわかりやすいかたちの成長だから、素直に喜べるのがまた嬉しい。ものすごい好き嫌いの激しさで苦難の給食人生を歩んだ過去を持つゆえの。25歳にもなって成長もクソもないと言われればそれまでですが。
 今いちばん気になっていることは、阿部和重の『プラスティック・ソウル』がほんとうに3月10日に出るのかということなのですけれども、この情報の出てなさっぷりからするとまず出ないだろうなと思ってちょっとがっかりです。まあ、出るまでに福永信の『アクロバット前夜』でも読んでおくことにしますか。