月初は多少気分が楽。新刊がほとんどないから。このあと10日前後に忙殺され、講談社文庫がきて追加をかけて、ふう、と一息ついたら怒涛の月末、というのが文庫担当の1ヶ月であります。今週のうちにいろいろやっとかなきゃ。やりがいがあっていいでしょ、とにやにやしながら店長に言われたけど、やりがいってこういうことなのか……?納得いかない。『走れメロス』は早くも品切重版検討中保留。『クローズド・ノート』も切れそう。追加かけた『愚者と愚者』は下巻しか入ってこなかった。角川やる気あんのか!新潮は真っ白な『こころ』の動きがよいので明日注文して棚前にも置くか。などと自宅のパソコンでPOSデータを見てメモっていることをやりがいと呼ぶのならそうなんでしょうな。ちなみに新書担当兼任ですが、『悩む力』はちゃんと確保した。新書はだいたいほっといても大筋さえ間違えなきゃ売上とれるのでいいのです。
 好きだからこそ四六時中本のことを考えざるをえないという生活を送っていると、なぜか「さくしゅ」という言葉が浮かんできますね。不思議ですね。
 あ、そうそう、上で角川を呪っておいて何ですが、8月に平山瑞穂の『ラス・マンチャス通信』が角川文庫で出るようですよ。ワスチカは文庫落ちするのに『ラス・マンチャス通信』は見捨てるのか、ファンタジーノベル大賞は売れなきゃ全部なかったことにするのか、と新潮社に対してぷんぷんしておりましたが、そういうわけだった模様。何はともあれ、入手しやすい状況になって読者が増えるのは良いことであります。